「更新どころか存在すらTL告知しない」という消極性と引き換えに何でも気軽に書ける環境を得ているわけですね(挨拶)。
 コンテンツとしての完成度よりは、その日、その時の僕が何を考えていたのか? を後で追想するため……という役割を重視。
 記憶力が弱いので一週間前の日記を読み返すと素で楽しかったりするんですが、そんな自分を発見した時の物悲しさにはヤバいものがありますね。アルジャーノンに花をそなえてやってください。いや、アレは読めてなかったか。
 
 という訳で今日の関心は……何でしょう。SSの話かな。
 
 原作に対する純粋な二次SSというものがまず存在して、SS書きが多くなってくるとそこにSS界隈というものが発生して。
 そうなった段階で、「SSを基にSSを書く」という行為が成立します。いわゆる三次創作ではなく、既存のSSが原作をどういうスタンスで消化したものか、という姿勢を模したもの。
 例えばキャラ愛ゆえの再構成。例えば失望ゆえの再構成。或いは断罪なんて極端なのも含め、そういった原作の取り扱い方を真似るわけです。
 そうなると必然的に同じような傾向の作品を愛好する人ってのが出てきて、同作品のSSであっても書き手と読み手が細分化/派閥化していくことになります。
 でまあ、派閥化すると先鋭化する訳です。
 
 原作からの乖離で済む内はまだ可愛いもの、末期になると「原作がおかしい」とまで言う輩が出てきます。
 二次で固められた設定を原作にポロロッカさせ、その差異を糾弾するという、エキセントリックな行為。
 エヴァ界隈もそんな感じの流れになってるところがあって、そこに降り立ったのがあの有名な某氏。ジオンの量産機の名前の人です。
 原作から乖離した世界への違和感を、原作を知る者に表明させる――――という手法自体は割とポピュラーなものですが(主に転生者、或いは逆行ですかね)、彼のヤバいところは「そういうSSを好む人間」を作中にて描写してしまったこと。無論、好意的な意味ではなく。
 そしてあろうことか、それを「そういうSS群の集まる」サイトに投稿して載せちゃったところですね。
 
 読者すらも内に取り込んだSS。もう、この先に出来ることはあんまり残ってないような気もします。少なくとも、メタな構造を使った表現、という意味では。