サブカルのあるジャンルについて、「そりゃメインカルチャーには負けるけどこっちにはこっちの良さがあるよね!」って言説でもって同意を取りにくる輩は別に仲間でも何でもないのでバックスタブの対象にします。自虐は結構だけど、僕の好きなものを勝手に巻き込まれても困るので。
 補足しておくと、無責任な称揚もまた不快なものではあるんですけどね。称揚/批判のどちらであろうと、根拠を提示せずに評価を(それも規範批評を!)与え、あまつさえその結果を所与のように相手に押し付けられるというその精神性には悪い意味で脱帽です。
 主観は主観と、弁えて語れば立派な意見だというのに。
 
 あるジャンルの歴史について語る際において、その都度、偽史を創りだしてしまうってのは不可避なことと思うんですよ。事実をどれだけ重視して語ろうと、誰が誰に影響を受けたか、ってのは確定できないのですから。語り手の補完があって初めて見えるライン、無理やり繋げた因果の連なりを僕らは「ジャンルの歴史」と見做してる訳で。そのこと自体に文句はないです。内容に誤りや独断で為された判断が含まれててもそれはいい。
 ただ、語るということは捏造するということ、対象を取りこぼすということだと、そういう自覚が有って然るべきなんじゃないかなあと。
 あまりにぞんざいな手つきについつい荒ぶってしまってTL汚してしまって本当に申し訳ないですが、言わずにはいられませんでした。沸点低いなあ……。