およそ価値というものは、自ら規定し見出すしかないものだ。
 既存の価値体系というものは勿論存在すれど、その場合は「その体系に身を預けるか否か」選択することが価値を見出すか否かの判断と直結している訳で。系譜を遡っていくのと同様に、価値体系それ自体の依拠する価値基準について辿っていくと、いずれはその終端にブチ当たる。そこに在るのは、「所与に価値あるものなど無い」という事実だろう。なればこそ、自分の選んだ、自分を預ける価値基準については責任を持ちたいと、強く思う。