メンヘラぶって短文で済まそうとするメソッドが非常によくないと気付く。気付くというか、その欺瞞をやめることとした、の方がたぶん正しい。そもそものブログ開始の動機が「長文をちゃんと書けるようになること」なのだから、汎用の短文でお茶を濁すなんてのは言語道断のはずなのですよ、本来。……と、このような思考を辿った結果、今日からはきちんとなるべく長く書こうと決心するに至った訳ですが、だったら早くSS書けよオラァァと己の裡より響く声があり、そういえば長文を書けるようになろうという目標の発端は長文SSが書けなくなっていたことへの焦りではなかったか、と今更ながら気付いてしまいました。どうにも迂遠だ。内も外も。
 
 長編の話。長いお話を書くのはどうも苦手で。純粋に展開の整合性を保つ能力が欠けていることに加え、僕が登場人物に名前を与えるのを嫌う性質だ、というのも苦手意識の形成に大きく寄与しているように思います。名前を持たず、人称と代名詞によってのみ記述される存在。
 ……と書いて浮かぶのが人退のみである辺り、発想が貧困というか、引き出しが少ないというか。信者といえば格好は付くものの、それ以外を知らないのではどうにも残念感が拭えません。教養が欲しいなあ。