バイトの申し込みとか幹事としての仕事とかで電話を多用するにつれ、商売で触れ合う人々は怖くないとの認識に至った(こちらが客なので多少挙動不審でも善意で耐えてくれるため)。
 規範もなにもない無軌道な会話が最も難しい、のなら僕らは最初っから難易度ハードモードを体験させられ精神的に去勢されてしまったということが言える。またひとつ、世界の歪みに気付いてしまった。