だいたい何もしていない一日だった。よいことだ。
 欲しいものはそんなになくて、なりたい自分の像だけは無限に思い浮かぶ。自己実現のための触媒としてのみ何かを願うことの不純さを思うと、必要に駆られて情報に触れることはとても罪深い行いのようにも思える。ただの快楽をそこから引き出すことの誠実さ、ただ求めることの純粋さに思いを馳せる。