リアルワールドにおいてはだいたいすべて[要出典]の人間がコミュニケーションのコストを低く低くどこまでも低く抑えようとしてくるように見える。おそらく問題とすべきはそこであって、誠実さとか矜持とかを問題にしても仕方がない。また一方で、傷つけ合うことも厭わないようなコミュニケーションがしたい、と表明することが更なる地獄を招きかねないことを僕たちは当然ながら熟知している筈だ。
 対話の姿勢とか内容とかそういった物事を問題にする前に、他にやるべきことがあるのではないかと最近は思う。人間に会話する機能とか付いてないから、とコミュニケーションに絶望していた高校生の頃は自虐として言っていたが、この言い回しが今は全く違う響きをもつように思う。