どう考えても世界を同じ観方で観ているとは思えないようなすごい人たちが、しかし日常的な/たぶん誰にでも疎通するような言語で議論してなんかよくわかんない感じになってるの見るたび何か間違ってるよなあと思えて、まず議論しない、会話しない、理解しない、といったあたりから始めるべきではないかと思う。自分ではないものがただそこにいる、ということを尊重するだけで。
 もちろんそんなのが無為自然ありさまであるわけがなくて、そういう振る舞いは果てしない努力の末にしか身につかないものだとは思う。人間は議論をしたがるし理解をしたがるし会話をしたがる。パブロフの犬に噛まれてはいけない。