くまみこ六話まで。田舎ネタがきつくなってきた。
 まちちゃんが都会に適応できなさそうなのはひとえに田舎に住んでいるからであり、そも、上京する者が先んじて都会に適応していなければならない道理はない。そういう部分で問題の軸を決定的にずらすことにより畳の上で延々と水練を行うアニメが成立していて、その遅滞された繰り返しの限りにおいてまちちゃんは騙されてる可哀想な女の子ではあってもいざ都会に行ってみれば案外馴染めそうな女の子として居られた(そしてなつ氏のエモさもそこに最大化された)……と五話までは思っていたのだけれど、ヴィレヴァン描写はそこらへんの前提を一気に食い破ってしまっているように思う。まちちゃんの知識不足が露呈する分には問題なくとも、都会への捻くれた苦手意識が噴出する絵はいかにもつらい。なつ氏の教育が一人の女の子にあれほどのトラウマを与えてしまった、とゆー一種の虐待じみた構図に見えてしまうわけよね。

 その後でシリアス回想挟んだのも洒落にならなさに拍車をかけてたような。まだ完全ギャグ扱いのが救いがあった気がするんだよなあ。