黄昏のシンセミアについて、心が熱くなってる内に敢えて整理せずに色々書いておこうかなと。
 基本的に自分用の覚書ですので、ネタバレ満載、乱文御免な内容となっております。
 後々、「あの時の僕はどんなことを考えていたのかなあ」と思った時のための回顧録
 プレイ当時の感覚が思い出せず、悔しい思いをすることが非常に多いので。
 
 このゲームを意識した切欠は、前作にあたる『コンチェルトノート』がとても面白かったことです。
 こちらの作品について軽く触れておくと、伝奇ファンタジー要素を軽く含んだ学園モノで、各所で言われている通り、メインヒロインである神凪莉都の魅力が突き抜けたゲームですね。
 正確に言うと彼女単体のキャラクタではなく、主人公である進矢くんとの関係性にこそ萌えます。幼馴染というより、相棒とでも言うべき距離感。
 プレイ中、僕は始終萌えっぱなしでした。殊に、他のキャラのルートで傷心の彼女……正確には「傷心の自分自身に戸惑う彼女」にものっすげえ萌えてました。下衆ですね。
 このゲームの魅力は他にも色々あるのですが、それは頁を分けて後の機会にでも書こうかなと。
 
 ともかくそんな素敵なヒロイン像を描いてくれた桐月さんのこと、きっと新作でもツボに嵌る何かを提供してくれるのだろう! という期待感から、購入を決めた訳です。
 ……などと言うと信じて予約して待ってたように聞こえるかもですが、実際には体験版も村報もスタッフコラムもチェキした上でまだ踏ん切りが付かず、発売日に店先で衝動買いしたという顛末があったりします。
 今にして思えば祖父で予約して布モノ貰っておけば良かった。「実家暮らしだし嵩張るものは要らないね」などと斜に構えていた自分を撲殺したいですね。
 テレカだけでも欲しかった気もするのだけど、コンプした今になって考えてみると、好きな絵柄が無かったのでまあいいかなーと酸っぱい葡萄理論で諦めました。わあ大人。
 (実際問題、エロゲの場合は主人公とヒロインのセット、或いはキャラみんなの集合絵のが思い出になっていいと思うんですがね。水着だの裸だのはあまり……)
  
 ゲーム自体は「田舎伝奇ゲー」というような感じでしょうか。
 田舎の村に伝わる伝承、沸き起こる怪異、解決のカギは主人公とヒロインの絆――という、安心の王道っぷりを見せてくれます。
 ……見せてくれますが、それはメインヒロインのみで、サブヒロインに関しては「何も怪異に関わらない」という衝撃の展開を見せます。
 僕は平素から「ただgdgdと好きなキャラとの恋愛が見たい」「とって付けたような終盤のヤマは要らない」などと主張してましたが、そう単純でもねーのかな、と考え直す切欠となったりしました。
 純粋に尺が足らないのと、恋愛以外の問題に全く焦点が当てられていないせいか、ひどく淡白な印象を受けます。確かに萌えはしましたが、気付いたらセクロスしてエンディング迎えてエピローグ。
 心に区切りを付けるという意味では、紋きり型の降って湧いたような災難も無駄では無かったんだなあ。などと見直したり。
 
 メインヒロイン4人に関しては、どのルートも良かったと思います。
 ただ、いろはルートは肝心のいろはが蚊帳の外だし、翔子ちゃんルートはシリアスすぎてロリ萌えとか言ってる暇もなかったような印象。
 銀子さんルートは非常に好み。最初に通ったので印象が強いというのもあるでしょうが、作品の根幹に関わるギミックについての説明が為されたりする機能的なルートであると同時に、銀子さん自身の可愛さがとても伝わってきてすげえ萌えました。
 お姉さんキャラ(姉キャラではない!)にここまで萌やされるとはなあ。
 
 で、さくやルートと、最終エピソードたるシンセミア
 書きたいことが沢山ありすぎてウヒョーってなるので、後日、ルート別の詳細感想を書く時にでも。
 とにかくさくやさんマジイケメン。 
  
 総評としては、「色々気になるけど間違いなく素敵なエロゲ」というところでしょうか。
 特に気になる部分を挙げると、
 ・サブヒロインルートでの分岐後における登場人物の少なさ
 ・言うほど『禁忌』に焦点を当てている訳ではないところ
 ・Hシーンが抜けない
 といったところで、一番目は特に沙智子ちゃんルートでお婆ちゃん出てこなさすぎだろ! って思ったり。
 二番目について。各ルートでテーマが違うらしいことはわかるので、きのこ的な統一感とか求める僕の方が筋違いです。たぶん。
 三番目はもう個人差ですかね。ただ、さくやの即臥位だけは超えっちいくて素敵だと思いました。
 
 ルートごとの感想やプレイ最中のpostまとめについては違う記事で。