今日はちょっとpost数多すぎた。もう少し完結に纏められたはず。連投しながら思考を固めるのではなく、まず思考を固めてから書くべき。
 ――という文章を書きながら考えててすげえ進歩なくて笑えますね。なんだこれ。
 まあそんな訳で、また一つ読了したので、SS紹介。

『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド(魔導師たちの群像)』(リリカルなのはSS、完結)
 http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=toraha&all=6695&n=0&count=1

 舞台はStS後のクラナガン。バードランド分隊の副隊長であるヴィータと、彼女の部下であり、空を飛ぶことだけに特化した偵察兵のオリジナルキャラ「市蔵ソラ」の二名が中心となって動く物語。謎の飛行物体「タカ」とスナイパーを巡る一章『ララバイ・オブ・バードランド』、焼却滅菌部隊の闇を追う二章『スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ』の二部構成。
 中心となって……とはいえ、群像とタイトルにある通り、他のキャラクタたちの物語も並列に展開されていきます。バードランドの隊長であるシグナム、査察官のフェイトとその助手ティアナ、教導官のなのは。別々の話が一点に収束する瞬間ってのが群像劇の醍醐味ですよね。ソラ以外のオリキャラもうまく動く。
 属性として、ソラとヴィータの百合があります。が、性的な含みは感じさせませんね。この二人の惹かれ合い方は恋がどうとかいう感じではなく。僕は戯言のいーちゃん/人識を思い出しました。マンインザミラー。
 リリカルな文体、執拗に繰り返される「軽くあれ」というフレーズ。鳥を目指す空戦魔導師は、空と地上のどちらを住処とするのか。一点に収束していく事件。収束する先には……。
 少ない登場人物ながらも、情報が有機的につながってある程度の広がりを見せる辺りは素直に巧いなあとしか言えませんね。
 
 あと、これ読む前に宮沢賢治の『よだかの星』を読んでおくと更に楽しめるかもですよ。
 
 
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