ふわふわ一門を……いえやっぱり何でもないです。何でもないって言ってるじゃないですか。こっち見ないでくださいよ。やめ……やめろ!
 
 なんかボカロまわりがいま(悪い意味で)熱いようです。あの手の議論って割と高頻度で「(しばしばニコニコの)ボカロ界隈」「ボカロという楽器」「歌手の代替としてのボカロ」「オタ的なムーブメントとしてのボカロ」などという風に多様性をもった『ボカロ』というものについて都合の良い要素だけ抜き出して相手に着弾しないエア戦争を互いに仕掛けて互いに勝利宣言をかますという身も蓋もない状況になったりするので、まあ渦中には首を突っ込みたくないです。端的に言って不毛すぎる。互いに失うもののない、傷の浅い喧嘩ごっこをするにはもってこいの題材ですけどね。それなりにボカロ好きなので、そういう不誠実さにはイラッと来たり。
 せっかくなのでボカロ曲をひとつ紹介します。界隈について全然知らないので、もしかしたら紹介不要なほど有名な作品かもですが。まあいいや。
 
 『センチメンタル散歩』
 ボーカロイド歌愛ユキ
 ttp://piapro.jp/content/mp2vnmohl88bn89q
 ニコニコの動画は作者さんによって削除されてるようなので、ピアプロのアドレスで。このボーカロイド、いわゆるケロ声気味なミク/リン/レンとはまた違ったイメージの声と思います。繋ぎの自然さを捨てることで却ってきちんと歌詞を聴き取れるという点において、こういう遅めのテンポで囁くように歌わせるにはもってこいなのではと(憶測)。曲自体も捻りの利いたポップという感じで、非常に好み。