色々ひどい展開になってるようでゲロ吐けそうですよねー。
 僕も小林よしのりの本に傾倒してた時期がありまして、などと自分語りでもしてみたりしましょうか。
 
 中学の頃だったかな。中学といえば色々と痛い思い出――特にエヴァに関わるもの――があり、なかなか思い出したくない時期ではあるんですが、そんな甘酸っぱい思い出もこの記憶に比べれば黒歴史足りえないんじゃないかなーなどと考える程度には唾棄すべき阿呆さであったなあと回想する次第です。たしか戦争論だったと思うんだけどなあ。
 内容の正しさについては置いておくとして、この本の何が駄目だったかというと、妄信することを読者に望んでいた点にあると思うんです。小林よしのりのゴーマニズムといえば、「他人はどうか知らないが、わしはこう思う」という単純なロジックで切りにくい問題をさくさく切っていくのが持ち味だったはず。その傲慢さでもって戦争を語っていればまだ良かったのに、なぜか読者を啓蒙しようというスタンスをとってる点が不味過ぎる。いみじくも、初期ゴーマニズム宣言において小林よしのり自身が批判した構図になってます(たしか)。
 そしてもちろん、著者の意図どおりに妄信していた過去の僕もたいがい阿呆でした。更に言ってしまえば、仮にこの本の内容が完璧に正しかったとして(胡乱な仮定)、それでも僕が阿呆なのは変わらなかったろうと思います。書物の内容如何ではなく、ある書物を妄信し、価値観を委ねるという態度が既にして見下げ果てたものである、と。
 まあ要するに、?「自分の心を、他者に仮託するな!」”という話でした。