長期休みに入った途端に何をすれば良いのか判らなくなりました。とりあえず読みさしの本を順繰りに読んでいるところではありますが、しかし本を読むだけで一日を終える……という行為に必要な分の集中力を用意できる気がしません。そういう持久力に関しては中学生の頃が全盛期だったように思います。とはいえ、当時読んでいたものといえば無闇に難しそうな哲学書の数々、内容が身についている筈もなく。タイムマシンがあったら「とりあえず新書か高校の倫理の参考書あたりから読めば? わかんないでしょ?」って過去の自分に教えてあげたいものですが、今では考えられないほどに知的プライドが高かったので、下手すると過去の自分に殺される展開すらありそうなのが嫌です。
 
 当時読んだ哲学書で役立ったのは、たぶんニーチェの著作だけでした。僕の自意識がナルシズム込みの奴隷道徳でしか無いことを端的に暴き立てた(……と当時の僕は感じた訳ですが、実際そう書かれてたかは知りません)著作。今と地続きの自意識は、あの頃に生まれた気がします。