目覚めるとそこはキャンピングカーの車内で、着ているものはパンツ一枚のみ。訝しみつつ外へ出てみると、大勢の人だかりに周りを囲まれており、四方から「パンツ一丁だよ……」「キモい」「死ね」という罵声が飛んできたので慌てて車内に戻って膝を抱えて震えるほかなかった。
 ―――という夢を見て起床直後に素で泣きそうになったり夢でよかったと本気で安堵したりしたのですが、睡眠中の脳味噌にあれだけリアルな羞恥と焦燥と絶望の感情がジェネレートできるってのは、何だか凄いことのように思えます。すごいね、人体。
 
 中学生くらいの時分に当時大ハマリしていた焼き立て! ジャぱんの月乃さんとキャッキャウフフするだけの夢を見たことがあるんですが、なんかもう鷲巣様ばりに脳内麻薬大放出してるんじゃないかってくらいの多幸感に包まれてた覚えがありまして。どうせ人生で訪れようはずのないシチュに対応する感覚を主人のために作り出しちゃう脳味噌ってマジで罪作りな野郎だと思いませんか。