深刻な言語能力の衰えに危機感を覚える。少し長めに書くことを意識してみよう(って考えたのも何度目だか)。
 ふとした瞬間に怒りを制御できなくなる事態に遭遇した。怒りそのものは最前から持っていたもので、その表明に際して相手方の自尊心を傷つけまい、穏当な落とし所を探ろう、と考えていた矢先に油を注がれ、用意しておいた気遣いの分も一緒になって爆発した形だ。勝手に気を遣って勝手に逆上した、随分と身勝手な話だと我ながら思う。だがまあ、断絶を表面化させた、隔意を相手の意識に上らせた(―――そう、正に、こちらの隔意を怒りという形でぶつけるまでは察せもせず暴力的なコミュニケーションを継続しようとする、その鈍さにこそ怒りを覚えていたのだから)だけでも、怒った甲斐はあったか、とも思う。なお研究室やサークルとは一切関係のない、ついでに言えばTwitter上で関わりのある人々とも何ら接点のない場の話だ、とは断っておく。
 
 しかし何というのか、こちらが相手方の思い通りにならない、噛み付く可能性のある存在である、ということを示した途端に優しげな対応をされ始める、そのこと自体は実利として有り難い。それは否定しない。のだが、どうしてもそのような心の動きを醜く感じてしまう自分がいる。潔癖、というよりは神経症的な感覚なのだろうが。
 反撃されうる/から/優しくする。……畜生か何かかと思う。その口から礼儀作法の薀蓄が飛び出すのだから、笑える話だ。