尊いものが失われた時に悲しまないことを選択することは非常に容易であるように思えるし、そこで悲しむことを選択することも同程度に容易であるように思える。人命とか尊厳とか善性とか物語とか。全ては意識的な選択であり意識的な欺瞞であって、己の裡から強く抗い難く湧き上がる衝動といえば食欲性欲睡眠欲くらいのものだ。生理的欲求が全てを圧し潰す。Gamma RayのHeaven Can Waitという曲に"The world is a stage, where we all can play."って一節があって、中学生の頃に初めて聴いた時にはなんて良い詞なんだろうと感動したものだが、いまは全く違う文脈で読んでしまいたくなる。
 みたいなこと考えてたらランダム再生で運命複雑骨折が流れてきて笑ってしまった。