某氏のアレでビビストを視聴する。6話くらいまで。
 直観的にはフーカ氏最萌えなのだが、視聴中の感情はリンネ氏に強く惹き付けられている。喪失への強い恐怖を原体験とし、もはや負けること/弱さを認めることで喪失する対象が何であるかすら意識の外に追い遣って、なおも喪失それ自体を怖れ続ける少女。大切なもの/約束を護れなかったこと、は彼女の中では弱さ故の罪として処理されていて、だからこそ彼女は加害者たちの謝罪を要求はしない(謝罪されれば報復を受け容れる、という交換条件として言及はしていたが、彼女の感情は常に「許せる/許せない」という能動的な/一方通行のものだ)し、己が無機質な強さを求め/競技の世界で叩き潰すことによって引き起こされる、他者の喪失(たとえば、ミウラ氏の絆のような)には何の興味も抱けない。ひとつの悲劇が作り変えた、ひたすらにゼロサムゲームを強要する世界観。だからこそ、あの日あの時に来てくれなかったフーちゃんが助けに来ることをベタながら期待したくて、茨で自らを縛るお姫様をヒーローが助け出す、そんな展開を待ち望んでいる。
 
 適当書くとやっぱりリンネ氏はフェイトそんリファイン感強くて、そういうキャラ配置とかも含めてなのは世界観の再構築というか、新シリーズ始動の嚆矢として練り上げているのであれば、それは素直に肯定したい。散々喚いた気がするが、やはり僕はStSに夢を見て/勝手に裏切られたと絶望した者なので……。