ビビスト7〜9話。
 リンネ氏vs.ヴィヴィオ氏。暫定ベストバウトにしてベスト対話。お嬢様のくせに、何の苦労もしていないくせに、と上辺だけの理解でヴィヴィオ氏をなじるその他人への敬意/興味の欠如は、かつてリンネ氏を攻撃した彼女たちの悪意と地続きで、何も変わらない。何を言われたって動じませんと断言するその頑なさは、祖父への想いを全く汲んでくれなかった彼女たちの無理解と同質だ。見下した目、腐った目、というフーカ氏の指摘は、きっとそこに掛かっている。
 
 今更気付くの本当に遅すぎて阿呆かよって話なんだけど、いじめっ子の名前を全く把握していなかった、のは「名前を呼べば友達」ってロジックと対応しているのね。より精確には、名前を相互に認識することが関係性の始まり、ということなのだけれど。高町なのはフェイト・テスタロッサの友情しかり、高町なのはヴィータの友情しかり。相手を認識することからすべてが始まる。そういう意味において、タイトルに魔法少女と冠していなくても、ビビストは確かにリリカルなのはを受け継いでいる、ということだ。そのことはきっと、10話以降に明確化される。