某所で書いたことの再確認に過ぎないのだが。
 恋姫無双のSSで史実寄りの内政や政治劇を展開されるのは結構苦手で、そういうのが純粋に好みではないというのも大きいんだけど、それ以上にそれら政治的な要素を前面に出すと途端に世界の強度が下がるような気がするから、というのがある。はわわとか言い出すような美少女たちがしかしオリジンに引けを取らない酷薄な世界に生き、シビアな死生観を有しているという事実こそが世界の強度を担保するのであって、宮中の闇や権力闘争のおぞましさなんてものは、そのようなキレッキレの世界観を蔑ろにしてまで恋姫でやることではないのでは、という気がしてしまう。今も昔も人間の権力欲には変わりがない、のであれば、それは彼女らを/彼女らの生きる世界を現代に引き付けて考えることができるということであり、むしろ僕たち(主語拡大)が読みたいのはその逆なわけではなかったか、みたいな。