亜人ちゃん4話はあんまり善くない方向に舵を切ってるなーという印象があって。
 「亜人だって、少し見た目が違うだけの同じ人間なんだ」というロジックを採択せず、飽くまでも彼女ら各々が抱える亜人としての特質によって常人とは確実にずれた部分があるとした上で、だからこそ「語りたい」のだ、という態度を採用しているところが1話2話(3話もだが、やや怪しい)の素晴らしい点だと思っていて、そこらへん4話はあんまりよくなかったなーと。社会では生きづらい亜人、という括りを(作品タイトルでの便宜的なものとしてではなく)作中で明確に作ってしまうのはだいぶまずい処理のように思えるし、雪女氏をめぐる陰口の問題が「亜人として持つ隔意が原因で、付き合いの悪い人間として馬鹿にされる」という構図なのもあんまりよくない気がする。
 重要なのは個別例としての彼女らの精神性との決定的な断絶を対話を通して詰めていくシーケンスなのであって、亜人という近くて遠い他者とわれわれはどのような距離感で接するべきか、またそこにはどのような軋轢があるか、などという問題意識を導入すると容易に障害者メタファー読みが立ち上がってくるのでやめてほしい、みたいな。
 とっちらかってきたのでそのうち書き直すかも。
 
 ハイパーどうでもいい追記をしておくと、そういうところをもっとやってほしかったのがモン娘だったりする。人間の姿をした異種と、モンスターの姿をした人間と。