「こんなのは差別の内に入らない」
 
 という主張の裏には、差別とはおぞましく、苛烈で、非人道的で――――詰まるところ、自分とは関係のない世界での出来事であるという感覚があるのではないかなと考えていました。
 教科書に記されるような、映画で扱われるようなものが差別であり、よって自分が弱者をちょっと排斥する程度のことは単に最大多数の最大幸福を満たすためのうんぬん、といった。
 また、「ある種の差別に嫌悪感を抱く人間が、別種の差別には極めて鈍感である」という事態も起こりうるんだろうな、という考えもあり。
 
 *印象論に過ぎてる自覚はあるので、感覚的なアレだけ書いておいてそのうち丁寧に調べて書こうというハラです。