「予告の体をとったSSは面白い」とよく言われますし、事実そうだよなーって思える程度には(しばしば作者の他の作品と比べても)面白い予告風SSが存在するあたり、やっぱりSSを書く上で一番むずかしいのは整合性を取ることじゃないのかなーと思ったりします。
 Fateとか顕著だと思うんですが、キャラ同士が己の哲学を賭けて戦えるようになるのは終盤も終盤の話で、序盤はぶっちゃけ消化試合になっちゃうんですよね。端的に言って、そこまで最終決戦で描きたいキャラを生かしておくのが難しい(なんかシームレスに異英霊ものを前提としてるあたり僕の脳も大分アレですが)。ともかく、バサカやら兄貴やらゴルゴンやら裏切りの魔女やらをどうにかしないといいところが書けないんですよね。でまあ、そういうのぶっとばして「最も熱い条件」を設定した上で見せ場だけ書けるんだからそりゃ熱いよなあと。
 *その「消化試合」をこそ魅力的に書けないと……という突っ込みが想定されますが、その通りですね。