最果てのイマのぶっこぬいたベタテキストをまた一周ぶん読破。たぶん二十周くらいしている。これだけアホみたいに読んだ結果、自分の価値観の中に作品内で語られた論理/倫理が染みこんでくるような感覚を覚えるに至った。何について考えるでも、僕の根幹には基準としての最果てのイマがある。ただ、その基準の根拠となる作品解釈/理解が正しいものである自信は全くない。恣意性と無理解に歪められた主観的な認識だけが、僕に言及できる唯一のものだ。この自覚を忘れてはならないと強く思う。
 繰り返し読んできたと書いたが、反面、絵や音楽といった要素は欠落し、blogのリンクに飛ぶ感覚も無く、何よりクリックという動作に同期した物語への没入の仕方が不可能であるような作品への接触法であることを忘れずには居られない。当然のことではあるのだけど。纏まった感想を記述する前に、ADVとして最低一周はすべきだろう。せめて、主観に対して誠実な感想を。